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犯研に入って、流夜は一所には落ち着かない生活になった。 日本中どこへでも行った。世界へも動いた。要請があれば日本の裏側の事件だって関わった。 真っ新になるまで解き挙げる。 三月ほどして、所長に呼び出された。室長になれと言われた。面倒なので嫌ですと断った。所長渋面になった。就かないと天科全のところへ送るぞと言われた。流夜不機嫌まるだしになった。全は未だ蒼・衛と喧嘩中だ。今、全側につくのは避けたい。これ以上十三桜(あいつら)を敵にしたくない。今まで通り行動に制限をかけないならと受け入れた。所長上機嫌。流夜不機嫌。だが、役職に制約をゆるす流夜でもなかった。 咲桜の卒業までは離れている。 そう決めた。 でも、あの日の咲桜の嬉しそうな顔は忘れられない。 匿名でプレゼントを贈った。 モロばれだったよ、と後に在義から聞かされた。 「どうでしたか?」と訊くと、「キレてた」との返事。 え?
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