1.落ちてきた神

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「っぐ…!」  その音と暁の耐える声に驚いた星精たちは、心配そうに暁の周りに集まろうとした。けれど暁はそれを目で制した。  そのことに気づくこともなく、源治は暁に向かって声を荒げた。 「ってめぇ、俺を馬鹿にすんのもいい加減にしろよっ!?」 (ちっ、どうやら今日は違ったみてぇだな…)  常套句にここまで怒りを露わにする様子から、暁は源治が村の重鎮たちに何か癇に障ることを言われたことを察した。  星詠みの力が源治に無いことは、今現在では暁と源治を除いて先代の本妻である源治の母しか知りえない。  また、星詠みの力自体は天災や疫病などの大規模な事象を主に扱うため、そうそう日頃からバレてしまうようなことにはなりえない。  しかしながら、勘の鋭い者も中にはいるということなのかもしれない。  だがしかしそんな理由で口を閉じていられないのがある意味暁の悪いところであったりもする。それらを察していながらも暁は言葉で源治に反撃に出たのであった。 「お前からわざわざ吹っ掛けて来たんだろうがこのお子ちゃまが」  こうしてこの流れの恒例とも言える源治の一方的な暴力が始まるのであった。
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