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今日は、運良くなんだか、悪くなんだか、父、寛太も休みの日なので、応援に来ていた。
小学生のときならともかく、高校生にもなって、特に足も速くもないのに、父親にまで応援に来てもらうのは、ちょっと恥ずかしい気もするのだが……。
そして、若手の刑事、小笠原も休みだったらしく、暇なのか、一緒に来ていた。
うーむ。
小笠原さんひとりが来てたら、これはこれで、女子に、かわいー、とか言われそうなキャラなんだが。
なにせ、先生が目立ちすぎてるからな……、
といつも女の子たちにちやほやされすぎていて、特になにも感じていないらしい桂を見た。
「どんどん食べてくださいね、先生」
風の気持ちいい木陰のタープテントで、母、路代がいそいそと桂に料理をとってやっている。
いや、走ったり、騎馬戦で馬になったりしている娘には……?
と思ったとき、ほら、と桂が夏巳に割り箸をくれた。
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