それ、事件じゃないんですかっ!?

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 そのとき、 「先生、この間はお世話になりました」 と通りかかった平川がテントを覗く。  なったか? とミートボールを食べながら、夏巳は思っていた。  チン、で出来上がる冷凍食品のだが、安定の美味しさだ。  桂に真正面から見つめられて話す平川は何故か、少し頬を赤らめている。  ……純朴な男子高校生だけでなく、いい年したおじさんまで。  恐ろしい人だ、先生。  探偵としては、犯人から見て、なにも恐ろしくない人なんだが、と思っている間に、昼休憩は終わった。
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