物語の始まりに立って

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後に声は言った。 「彼方(かなた)という意味はな。 遠い遠い手の届かないものという意味だ。 お前はいないも同然なんだよ」 あの日、わたしはたった一つの願いと刻まれるべき一冊の本を抱え、永い永い眠りへと旅立ったのであった。
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