102人が本棚に入れています
本棚に追加
息を切らせながらも、祐希が、大声で呟いた。
「…まだ、イクんじゃ無いぞ!」
その時、延長コールのタイマーが鳴り響く。
…イッ、イッ、イヤァァァァァァァァ!
ワタシは、絶頂に耐え切れずに、周りに響く程の大声で、奇声に似た喘ぎ声を出し続けながらも、朦朧とする意識の中でふと、タイマー時計の方に眼をやった。
今の時間は、丁度、午前3時…。
その傍らには、昨日、誰かから貰ったコンドームの一箱があった事に、今更になって気付く。
…でも、そんなモノ、今は必要無いわよね?
だって、今、ワタシの目の前にいる人は、生涯の旦那様だものね。
…いいえ。この方は、例えて言うのなら、シンデレラみたいなワタクシの事を、カボチャの馬車に乗って、王宮へ連れ帰る為に訪れた、白馬の王子様みたいな存在ですもの。
更に、勢いを増して行く、祐希の腰裁き…。
嗚呼、アタシのおマンコ、完全に火照ってる。
…愛液が、溢れ出て来てる。…それも一杯に。
もう、…そろそろかな?…そろそろよね。
ワタシは、喘ぎ声を押し殺しながらも、大声で祐希に叫んだ。
「…出して。…中に出してぇぇぇ!」
………グッ。
ワタシのマ○コが、祐希の肉棒に吸い付いているのを感じてしまう。
………ドクッ、ドクッ、ドクッ、ドクッッッッッ。
長時間に渡って中出しされて、祐希の肉棒から迸る生暖かい大量の精子が、ワタシの子宮の奥で弾けるのを、ワタシは薄れ行く意識の中で感じ続けているのだった…。
…ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァァァァ。
これが、エクスタシーって言うのかなぁ?
やっぱり、初夜の晩の営みはこうで無くてはいけないわよねぇ?
…でも、アタシ。祐希とこんなに気持ち良く、こんなに激しく、セックスと言うモノを楽しめた理由って、単に、風俗店での花嫁修業もさる事ながら、時には優しく、時には厳しく指導して頂けた店長や他の仲間の人達と、ワタシが新人の頃、優しく手解きをして頂けた御客様1人1人のお陰だと思わせて貰っても良いわよね?
結局、お店のフロントに遅らばせながら連絡をした頃には、延長コールの時間から一時間以上は過ぎてたかしら…。
それは、さておき…。
祐希とは、寄りが戻ったものの、明日からのお仕事って、どうすれば良いのかしら?
すると、祐希がワタシに話しかけて来て…。
「お前さぁ、そんなにこんな店でのアルバイトが気に入ってるんだったら、週に1度くらいなら俺が客として来てやるからさぁ、それ以外の日は、会社に戻って来てくれないか…?」
「………………!」
「…それに、お前が、その、他の男に抱かれてる姿を想像すると、俺もイヤになるし。」
「………うん。…分かった。」
唐突に、ワタシ、祐希に聞いちゃった…。
「…で、今日は何で、此処へ来たの?」
「………それは、そのぉぉぉ。」
「ひょっとして、指名の娘がいたりして…。」
「違うって!………そのうち、話すから。」
「…………そう。」
お店のお客はいなくなり、店長からも退勤を許して貰えて、祐希と一緒にお店から出て来た頃。
お店の外では、どしゃぶりだった雨は止み、雲も無くなり、満天の星空が天高く輝いてたわ。
最初のコメントを投稿しよう!