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狭い個室 眠りかけの脳みそをブラブラ這い出る 世界は起きたばかり 馬鹿は眼を細める ねっとり咥えた煙草 切れたオイル 行き場が見つからない 他人は始まりへ急ぐ 阿呆は終わりへ歩く 見下すビルが気に入らなくて 雨蛙におはよう しゃがみ込んだ ペットボトル片手に駅のホーム 座り込む他人に目を向けて 黄色い線の内側 一息に流し込んだ水 しゃがれた喉を撫ぜる 今日は何するんだったか? 一瞬あたまにビビビと電波を飛ばした 電車が駆けてくる もういいや おやすみ~
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