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…そして、
「…寝過ごしちまったな…なんか…いろんな人が出てきたな…夢の中で…俺を止めようとする皆が見えた気がした」
だが、それでも俺は止まる訳には行かない…ヤツを討たなければまた大切なものを消されてしまう
そんな時だった
「ホッホッホ…私を探しているようですね…」
「っ!?」
俺は背後から声がしたので振り返る
そこに…ヤツはいた
「ゼツ!!」
「おや?私をご存知のようですね…」
「とぼけんじゃねーぞ!」
「…あぁ、あの時のおチビちゃんですか…レイゼルの息子…大きくなりましたね〜」
「…父さんの…皆の仇…取らせてもらうぞ!」
「…くだらないですね、そんな事のために私を狙っていたのですかで…なら、消し飛びなさい!」
ゼツは巨大な炎の球体を作り出す
「なっ!?」
「…あなたでは私を殺せませんよ!」
「…へっ」
球体は俺が掌をかざすと煙のように消えていく
「おや?」
「甘いな…ゼツ…俺がどれだけ成長したか、計算してなかったようだな」
「…ほう、私の魔法を消す程に魔力を高めましたか…やはり、1億に1人…真の魔神の力を持つ者…という訳ですか…」
「…ゼツ、覚悟!」
俺は翡翠を引き抜く
「忌々しい刀ですね…あなたの父、アシュフォードもその刀で私の体に傷を負わせて、瀕死まで追い込んできました…けれど、殺して差し上げたように…あなたもここで死になさい!」
ゼツは死神の鎌を構える
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