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魔界より放たれる怨念の雷は俺目掛けて真っ直ぐ突き落とされる
「レイゼルさん!避けてえぇぇ!」
「無駄ですよ!逃げたところで幻想郷諸共吹き飛ぶのですかねえぇぇ!」
「はあああああああああああああああああああああああああああああ!!」
雷は俺に触れる瞬間、塵となって消えた
「なっ!?…なにいいいいい!?」
「いい加減諦めろ…このゲス野郎…」
「魔界より集めた魔力の雷を…気合いで消したなんて……そんなのチートだ!」
「へっ……お前には言われたくないものだな…さっきの攻撃分のダメージも【無かったこと】にしている様なゲスに言われたくねえんだよ…」
「フン!…たかが気合いで雷を消したからと言って…所詮貴方は……あなたは…!?」
「レイゼル…さん……その格好は…!?」
髪は気の高まりで逆立ち、紫に染っている…瞳の色は赤く、ルビーの如く…オーラも激しくスパークが走り回っている
「俺を本気にさせてしまったな…ゼツ…」
「1億に1人の魔神……その力を…解き放ったというのですか!?」
「…回復するというのなら、回復出来ない程のダメージを与えてやるよ…」
「くっ!」
気負うゼツに再び刻まれる会心の一撃
「ぐああぁ!!」
「まだだ!でりゃああああ!!」
蹴り、斬り、また蹴り…そして斬り裂く…高速の連撃はどの一撃も重く鋭い…
「調子に乗るなあああ!!」
ゼツが鎌を振り抜く
「甘い!」
俺は鎌の軌道を見抜き、翡翠で弾き、蹴りで鎌を粉砕
「何っ!?…私の鎌が!!」
「終わりだ!…全ての想いをこの一撃に乗せてて…放つ!」
レイゼルは腰を落とし、右手にありったけの力を込めて構える
「やめろおおおおおおおおおおおお!!」
「これで終わりだああああ!!」
俺の放つ拳がゼツの腹を貫く
「ぐふあぁぁぁぁぁっ!!」
「消し飛べぇぇえええ!!」
貫いた拳からありったけ溜めていた魔力を解放し、レーザー弾幕が放たれる
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
ゼツはその光に飲まれ、消し飛んだ
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