幼馴染なのを利用して

1/4
327人が本棚に入れています
本棚に追加
/24

幼馴染なのを利用して

「大翔、今日も乗っけてって」 マンションの隣の部屋にピンポン押して車出勤の大翔に便乗させて貰おうと企むわたし。 「俺はお前のお抱え運転手じゃねー」 と言いつつ、優しい大翔は、現場に直行する日以外は便乗させてくれる。 現場に早朝から向かうときは前の日に、 “明日は早朝から現場に直行だから1人で行け” とLINEメッセージをくれる。 わたしと大翔の関係は同じマンションの隣同士に住む幼馴染。 ただ、それだけの関係。 でも、わたしはずっと大翔の事が好きだった。 同じ会社に勤めていても部署が違うから会うことがないから、この通勤時間だけしか大翔と一緒に居られない。 愛車の白いインプレッサを走らせる大翔の助手席に座れるわたし。 大翔のカッコイイ横顔をちらちらみ見て、今日一日頑張る活力を得てる。 ほぼ毎日、わたしと一緒に出社してるから、わたしと大翔は周りから付き合ってると思われてる。 実際は単なる幼馴染だけど否定をせず肯定もせずにいる。 それは大翔も同じ。 会社に着くと一緒にオフィスに入りエレベーターに乗る。 大翔を狙ってる女性社員は多い。 わざとらしく大翔の腕を掴み、大翔がわたしの物と見せつけるわたし。 大翔を誰にも渡したくない。 わたしの策略のせいか、大翔は就職してからは恋人がいない。 仕事が多忙だからもあるけれど、プレイボーイな彼に特定の彼女ができない事に安心するわたしがいた。
/24

最初のコメントを投稿しよう!