再びの金髪男

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再びの金髪男

 数分後。  目当ての駅に降りた金髪男の手には、スーツ男が忘れて言ったビニル傘があった。 「ツイてるねぇ。まさか傘が手に入るなんてな」  金髪男は手に持ったそれを見て満足そうな笑みを浮かべた。  改札を出て、そのまま駅の外に出て傘を差す。  雨粒が直接当たらないというのは快適なものだ。  折角こうして傘が手に入ったのだから、家に帰る前にコンビニでも寄って行こうか。  彼はそう思い、駅を出て歩き出した。
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