第2章 新しい日々

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向葵に勉強会どうだったと連絡すると、すぐに返信が来た。 「桜空ー、やっぱり桜空がいる方がはかどるよー。期末は、私たちとも勉強してね。」 メールには、そう書いてあった。玲央は、成績は中の下ぐらいだから、教えるの大変だったのかもなー。 「お疲れ様ー。うん、期末は一緒に勉強しようね。」 そう送ると、私はパタッとベッドに身を投げた。 今日は色んな話が聞けて楽しかった。勉強ももちろんはかどったし、私も今回は文系で一桁代の順位に行けるように頑張ろうかな。長谷川が意外と怒りっぽいところと勉強熱心なところ、誰にでも優しいところ、色んな部分を知れてちょっと嬉しかった。長谷川は自分のことをかっこ悪いと言っていたけど、きっとそんなことない。傷つけないために、自分を悪者にする人なんて、きっとそんなにいない。長谷川は、今まで会ったことの無いような男子だ。 私はまだ、きっと長谷川のことを友達としか思っていないけど、いつか本当の恋人同士になる日が来るのかな?そんな日が来ても、悪い気がしない自分がいる気がした。
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