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地球からの遺産
ボイジャーが打ち上げれた。そのレコードには人類・地球からのメッセージが記録されていた。 もう地球から遙かに離れてしまったボイジャーは、母なる地球へ電波を送ることはなくなった。
異星人の星にサージが生まれた。「あら、ハイハイできるの~偉いわね(笑)」母は嬉しく励ますのだった。「お父さん、サージがもうハイハイできるのよ」
「ハハハそれは凄いじゃないか サージよく頑張ったな!」
そしてサージは成長し3歳となったときから、奇妙な現象を表すようになる。
「あっお手紙…」サージが突然言う。「え~サージ、まだ誰も来てないわよ?おかしな子ね(笑)」母は疑問に感じたが子供のことなので、そのときにはさほど気にしなかった。そして、数分後、郵便屋が来る。「えっ!ほんとう」母が窓から見たのは確かに郵便屋だった。
それにとどまらず、サージは天を見上げて、「お星様がぶつかった」「何言いだすの? どこに?」と奇妙に感じた母。「トール(月に相当)さんに」するとニュースでは、天体ショーの話題がトールへの彗星衝突というニュースが流れたのだった。
そんなことが度々あったため、父と相談し、精神医学系である相談所にこの話を持ちかけた。母「先生どうなんでしょうか?こんなこと子供にはよくあることなんですか?」
先生「いや、ここまでのお子さんはまず私の知る限り見たことがありません。ただただ、驚きを隠し得ない。これはいったい…」
そこで脳波計で測定をしたところ―― 母「サージ、ママのこと言うことよく聞くのよ」「ハイ!ママ」、「ローム星知ってるでしょ、そのローム星の裏側はどんなお顔してる?」すると脳波計はすさまじい振動をとらえ出す。「花火……」
「先生」、「うむ、おそらくこの娘さんの得意体質と言いますか、かつて原始の時代には、科学ではまだ解明されていない、超能力が実際使われていたのではないかと言われています。第六感というものです。その能力をしかも、強く受け継いでいる希な、いや、貴重なお子さんなのです。そうだとしか思えません。おそらく間違いないでしょう」
「お母さん、これはきっとこの娘さんに託された使命だと思いませんか? この娘さんの能力を生かすことに応援していただけませんか!?」、「はい、もしそうなら無駄にはできませんもの。世の中に役立つのであるのなら是非。そしてこの子のためにも成ると信じますから…」
そこで、この情報は科学部隊の宇宙開発機関へと伝えられた。
翌日、父母そしてサージは宇宙開発機関へと出向く。トトー医学兼科学博士「ようこそおいで下さいました。さあさ席にお座り下さい」
父「ありがとうございます」
トトー「やぁ、君がサージちゃんかこんにちは!」「こんにちは!」「いい子だ!」。「サージちゃん、おじさんに君のこと色々、おしゃべりしてくれるかい?」「うんいいよ!」
「そう、じゃあね、君はお星様の裏側のお顔もみられるんだってね!?」「みられるよ!」「そのローム星の裏には何があるの?」「それはねぇ、大きなお山さんから火がいっぱい飛んでるのよ!今もよ!」「そうなんだ!それは本当かい!?どんな色とかしてるの?」「黄色よ花火だわ!」このあとも簡単な調査を得て、ひとまずは終わる。
ローム星の噴火というこの情報は、まだターツ星の情報にはない言葉であった。そこでトトー博士は、研究チームにより無人探査機でローム星を探ることとした。そして探査船は驚く光景をとらえたのだった。
研究者タリ「トトー博士!」「なにかわかったか!」「はい、ローム星の裏で地下からマグマらしき物が新たに観測されました」「ほんとか!こ、これはサージの能力は本物…!」「タリ研究員、このサージの脳内物質を抽出することはできるな」「はい、もちろんです。おそらく、この物質は新たな、それは私たちの目指していたワープの新開発材料になるに違いないと思われます」
ここからサージは重要開発部へと派遣協力される。そして研究は重ね、年月がたち、サージは15歳になった。研究のほうもかなり進み、研究者の予想したとおり、いや驚く以上の成果を見るのだった。
ワープ航法に時間には制約されないという画期的ワープシステムであった。
そしてあるとき、ボイジャーの託された念願を果たすこととなった。
「船長、何か得体の知れぬ物体がものすごいスピードで漂っています」船乗員グロが驚く表情で言った。ザンガ船長「慎重に、注意して確実に回収するんだ」「ハイ」、宇宙人であるターツ星人がそれを回収し物語が始まる。
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