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駆け抜けた がむしゃらで 煌めく日々
終わりが来るなんて 思わなかった
「サヨナラ」の言葉も 言わないまま
置いてけぼりにした 僕の気持ち
初めて言葉を交わしたあの日
あなたの心は固く閉ざされて
その向こうにある笑顔の花を
僕のものにしたいと思ってしまった
全ての景色が モノクロームに変わる
あなたの頬だけに 色を残して
今更追いかけても 届かないって分かってる
それでも歌に変えて想いを叫ぶ
モノクロの僕の目には 見えないけれど
言えない想いは 赤い熱を帯びて
「ありがとう」と「サヨナラ」と
「愛してる」を
光のある場所に憧れるのに
眩しさにすくんで進めずにいる
色違いでもあなたの隣で
同じ景色を見つめていたいのに
細く長い指が 僕の髪に触れ
その手を包みたい 許されるなら
今更追いかけても 届かないって分かってる
だけどせめて 世界が色を失う前に
あなたに触れ抱きしめて 想いを伝える
今度こそ後悔など しないように
「ありがとう」と「サヨナラ」と
「愛してる」を
見えない未来に 走り出す僕ら
その先にあるのは 光だと信じたい
そこに辿りついた時
僕が欲しいのは
「今更」なんてカッコつけて
「届かない」て決めつけて
ずるく情けないのはもうやめるから
あなたを笑顔にして 永遠にしよう
君の頬は赤くなるのだろうか
真夏の日に獲れたトマトのように
見えない色は 指先に
感じるから
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