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「「お邪魔します!」」
1人は顔が真っ赤なこと以外は普通の好青年と言った感じの雰囲気、もう1人はガタイの良い、いかにも中年といったような顔立ちをしている、スキンヘッドで丸メガネの麻雀マットを担いだ変態だった。
「依頼人にしては焦ったような表情がなく、さりとて借金の取立てというわけでもあるまい。求人サイトを見て助手の応募に来た、というところだろう」
「そうですね」
赤ら顔の好青年が答える。
「そんな畏まらなくてもいい、助手として働くならこれから親交を深めていく必要があるからね」
「わかった、ところで助手は何人募集している?」
「3人だな、それ以上雇う金はあるがこの家はあまり広くないものでね」
「なら良かった、そこで黙り込んでスマホを眺めている相方もちょうど失業中でね、ギャンブル依存だが悪いやつじゃあないんだ。ついでに雇ってくれないか?」
麻雀マットの変態の方を見ると、
「あーっ!国士無双やられたやんけ!これだからネット麻雀は好かんのよなぁ」
とぶつくさ文句を言っている。
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