奇怪な出会い

3/11
前へ
/26ページ
次へ
「おい、麻雀野郎。せっかくお前の話してるんだからこういう時ぐらい麻雀はやめてくれよ」 「ワイは大学を辞めてまで麻雀に命懸けてるんやからセーフ」 「お前は辞めたんじゃなくてクビになったんだろ!」 赤い顔を更に真っ赤にして中指を立てて好青年は怒る。 「仲睦まじいところ申し訳ないが、まだ採用すると決まったわけじゃないんでね。互いに自己紹介を使用じゃないか。」 最初に、麻雀マットの変態が、 「ワイは雀 卓麻(じゃん たくま)!55歳のギャンブラーや。元々心理学部の教授だったんやが、麻雀にハマって乱数の研究してたら何故かクビになったんや。一緒に打ってた生徒からはランダム教授って呼ばれてるから、そう呼んでくれてええんやで」 と、大声で話す。 私は0.01秒と待たずにこいつを不採用にすることを決めた。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加