奇怪な出会い

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「僕は須山 悟(すやま さとる)、33歳。医者をやっていたんだけれど、とある事情で辞めることにしたんだ。怪我をしたら直ぐに治療できるし、コンピュータにもある程度詳しいよ!悟って呼んでくれよな!」 まあ無難に使えるだろう、顔が真っ赤な理由が高血圧でなければね。もう少し保留だ。 「何で君の顔はそんなに赤いんだね?」 「あー、それを聞いちゃいますかへへっ。この事務所って飲酒OKだったりします?」 「駄目に決まっているだろう。君はアルコール依存症で、ついさっきまでお酒を飲んでいたってことでいいかね?」 「さすが探偵ですね、こいつは先生だぁ」 そう言うと笑いながら服の裏ポケットに隠し持っていたスキットルを開け、グイッと飲み干した。
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