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「ワトソンくん、入りたまえ」
「はっ!ありがとうございます先生!」
インターホンを介さなくても部屋に響き渡る大声だが、不思議と不快じゃない。
いつも私の事務所を尋ねてきては、面倒事を持ってきてくれる素晴らしい友人だ。
「失礼します!」
自動ドアが開き、汗だくで走ってきて敬礼をする。
敬礼を終えると、ワトソンは辺りを見回して違和感に気づく。
「あれっ?新しい助手さんでも雇ったんすか?」
「いや、正確にまだ決まってはいないが有力候補といった所だ」
雇う気は一切無いが。
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