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「じゃあ自己紹介しなきゃっすね!自分は和藤 元気(わとう げんき)っす!エネルギッシュなバリバリの30代の警部やらせてもらってるっす!先生からはワトソンって呼ばれてるっす!」
「はえー、警部とかすっごい。盛くんとはどんな関係なんや?」
「近所に住んでいた幼なじみだ。彼の父親は有名な刑事で、かのICPO(国際刑事警察機構)に務めている。私の父親もICPOに所属していたから、家族ぐるみの付き合いがあったのさ」
「和藤元気がなんでワトソンになるんだ?おっさんには理解出来んよ」
「和藤刑事の息子でワトソン、くだらない駄洒落さ」
「自分で考えたあだ名なのに馬鹿にするなんて酷いっすね!一応32歳だから君のお兄さんなんすよ?まあいいっすけど」
「最初は礼儀正しい喋り方だったのに一気に砕けたな」
「一応、他の依頼人がいた場合とかも配慮してるんすよ?警視庁や先生のイメージを下げる訳にはいかないっすからねー」
「そろそろ事件の方を話した方がいいんじゃないかな?と、僕は思うんだけれど」
脱線していた話の流れを、先程までワインをがぶ飲みして寝転がっていた須山が戻してくれた。
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