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 悲しくも虚しくも寂しくもないのに  私を包む傘が  ほしい  こころが空  観える景色の色がかさなり黒くなる  この目で見ていたくなくて  目を覆う傘が  ほしい  膝をつき崩れる私に  覆い隠す明るい傘を  ぞっと差しだす  貴方は・・・  誰?  覚えられない私  何も言わない貴方  胸の奥がチリリ  私の手が追う  見つめる事など  するはずのない目線  音無の唇がひらく  誰にも聞かせない  私の言葉(こころ)  さよなら・サヨナラ  あめ色の傘が終わりを告げた  
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