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サンドリヨン自体はそこまで高いものではない。チャージ料を入れたにしてもおつりが来る。それにBar. letdownはチャージ料は取っていないのだ。完全にぼったくり状態にあって、彼は気分が複雑だった。
(次来た時に返さないとな……、それまで覚えてられるか。最近記憶力がな)
今日も静かに夜が更けてゆく、時計は零時を指そうとする。
外では雨がふわりと降っている。雨の中ぼんやりとした視界で月が浮かぶ、右斜めに傾いた時雨月。
暈をさして浮かぶ柔らかな幻想が空を彩る。
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