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Glass3 真夜中のシンデレラ
「ねー、マスター。マスターって歳幾つ?」
「若いのに店任せられて凄いなぁ」
「マスターの目ってカラコン? すっごい気になってたんだけど」
最近では新規だったお客様が常連化し、色々と興味を持ったことを聞くようになっていた。
レイルは口元を柔らかく緩ませると、質問に答える。
「50代ですよ」
周りのモノは一瞬時間を奪われたように静まり返った。すぐに質問したモノでないモノが声をあげた。
「マスター冗談きついよ。どう見てもマスター20代でしょう。下手したら10代ですよ」
「50代でも若い人は居るけどさ、マスターが50代とか美魔女もびっくりよ?」
「魔女?」
(まだ、魔女も居るんだな……。もうとうに滅んだと思っていたが)
「で、本当のところはどうなんだい?」
会話は中々切り離されないようだ。
「私は嘘は言ってないんですがね……」
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