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……くっそ
心と身体が伴わないのがすげーイラつく。
冷たいシーツの中、俺の身体は明らかに熱く火照ってきている。
そして下半身も。
「…………ッ…」
枕で必死に漏れる吐息を封じ込め、もう取り返しがつくないくらい熱く硬くなっているソレを繰り返し扱くと、ぬるぬると先走りで滑りがよくなったことでそのスピードは無意識に増してしまう。
昨日あんなにイかされたのにまだ勃つなんて…俺は変態かよ。
あーイラつく。
このモヤモヤしたすっきりしない感じ。その原因さえなんなのかわからない。
ただ一つ確実に分かっていることは……
「………じゅ…んや…ッ…んッ」
俺はまだ、
あいつのことを忘れたわけではないって、こと。
俺の中に住み着く年下の元カレの存在……それは予想以上にデカかった。
未練がましくて情けないけど、この身体が求めているのは星川じゃない……まだ、洵也なんだ。
「……ッ…最低…だ…おれ…んああッ…」
洵也にされてるのを想像しながら必死で右手を動かし、気付いた時にはほとんど出ない白濁を手で受け止めた。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
…………最低最悪な男だ。マジで自分をぶん殴りたいくらいの苛立ちと虚しさに苛まれる。
そして、まぁ…こうなることも想定内だけど……
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