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気付けば愛柚はんが何度目か分からん高みへと駆け登ったはった。
それまで聞いた事のない甲高い、か細い悲鳴の様な声を聞いた瞬間、わての正気がやっとまともに戻ったんや。
今日、わてはまだ愛柚はんと繋がってはおらへん。
せやけんど今日の愛柚はんの反応があんまりにもかいらしいて、思わず何度も何度も愛柚はんを鳴かせ過ぎてしもうた。
気ぃが付いた時には、愛柚はんは息をするのんも辛そうに聞いた事も無い声で鳴いてはった。
「堪忍な、愛柚はん。あんまりかいらしいて、よお止まらへんかった」
わてん声に愛柚はんはゆっくりと首を振らはった。
「ぃ…え…。だ…じょ、ぶ…。嬉し…」
息も絶え絶えの愛柚はんは、それでもわてを許してくれはる。
そないな愛柚はんがかいらしいて、顎から耳へと右手の指の甲でなぞると、ピクッと震えて色っぽおに仰け反らはった。
「ぁ…、ふぅっ…!!」
そないな些細な刺激にも反応しやはる愛柚はんがほんに愛おしいてしゃあない。
手のひらで頬を包み込めば、その手の平にすり寄る様にくっ付いてきはる。
俯いてはる目元にはまつ毛が濃い影を落としとる。
何もかもがかいらしいて、わての自制心がすこぅしずつ効かへんようなってきとる。
わては、ようやっと身体を起こすと愛柚はんの両膝の裏に手を回して大きく開いてく。
もう、意識も半分跳びかけの愛柚はんは、わてにされるがままや。
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