第五章 『初めて君に、会ったとき』

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 階段を上って二番目がキホの部屋で、いざお邪魔すると、ふんわり花のような香りが漂った。  すげー……女の子って感じ。  シンプルでも可愛らしい雰囲気は、昔と変わらない。  しかし、ジロジロ見るのもなんだから、言われるままノーマルな素振りでカーペットに胡坐をかく。  色々見たくなるのは、好きな子だから。 「飲み物持ってくるね」 「いや、いい……すぐ」
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