第三章 『君と笑い合いたくて』

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「今度どこか行こうか。俺も考えるから、キホも考えといて」 「……うん、分かった」  二人で出かけるなんて、いつぶりだろ。  デート……やば、キホとデートじゃん……。 「楽しみ」 「私なのに……?」 「うん、楽しみ」  今日も手を繋ぐことはできなくても、珍しく嬉しい気持ちを噛み締めた。  キホと笑い合いたい。  それだけ。
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