第四章 『そういうところ、可愛いね』

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「……私と出かけたりしても大丈夫なの……?」 「大丈夫」 「本当に……?」 「うん」  キホは不安そうな顔をしても、今俺の事情を告げることはできずに、下駄箱からスニーカーを出した。 「キホは気にしないでね」 「……うん」 「俺は、キホの近くにいたいから」  今はまだこれが、精いっぱいだ。
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