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そんな中、授業終わりに売店へ行こうとした所で声をかけてきたのは、同じクラスの南方吾一で、伍一は財布を持つと一緒に廊下に出て歩き始めた。
「優里亜、新しいクラスどう?」
「まだ分からないことも多いけど、友達もできたし、最初にしては楽しいよ」
伍一は中学から一緒の仲で、実を言うと中二の時に二週間だけ付き合った過去がある。
告白したのはあたしで、一旦はOKを出してくれた伍一だが、すぐに“やっぱりよく分からないごめん”と断りを入れられ、あたし達の交際はあっけなく終わりを告げた。
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