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第一章 『新たな出会い? それとも?』
~飯島優里亜~
人は一人ひとり、色彩のように実に様々な性格をしており、物事に対する考え方も人によって全く異なる。
この、人との違いをマイナスに捉えるのか、プラスに捉えるのかは自分次第であり、あたしは割合後者であった。
あたしはあたしのことがまぁまぁ好きで、このサバサバした性格も嫌いじゃなく、この17年、たまに辛く悲しいことはあっても笑って生きてきたし、仲の良い家族に囲まれてこのT街で育ってきた。
人生こんなもんか、まだ何も分かっていないのに分かったつもりで生きてきて、しかしこの平凡な生活をそれなりに楽しんできたつもりだった。
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