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第五章 『初めて君に、会ったとき』
~飯島優里亜~
「それじゃあ飯島さん、宜しくね」
昼休み、用があって担任の所へ向かったついでに、森本君が密かに狙っている司書のユリちゃんから、ちょっとした頼まれごとをした。
本が好きなわけではないけれど、学校の先生の中で、あたしはユリちゃんが断トツで一番話しやすく、気が合う。
重大なことを言われたわけでなく、あたしは頼まれた資料を北校舎の図書室を取りに行くと、鍵は開かっていたが相変わらず物音一つしそうにない静けさだった。
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