誰かと誰かが出会うとき

私の横にはずっと海美が居るのだと思っていた。中学２年の時に、いきなり海美が転校すると言い出し、私の前から居なくなった。めちゃくちゃ辛くて、悲しくて涙が溢れた。海美は一度転校したが、すぐに地元に戻って来た。前に住んでいた家ではなかったけど、それでも戻って来たことがとても嬉しくて、バスに乗って海美に何度も会いに行った。