4人が本棚に入れています
本棚に追加
男がそんな女の耳元で
「何故逃げれない…」
もう一度問うた。
耳元で囁く男の声音に、何故か女は逆らえず
「私の体の中には微粒子単位の追跡センサーが散りばめられているの。取り出すことは不可能。再生されても、なくなることはないわ。だから何処に行っても、逃げ切れない」
「お前は逃げたいか…」
「…逃げたい。消えることができないなら、私は…もう…戻りたくない」
「分かった。もう来るんだろう?」
「6分…」
「悪いようにはしない。服を全て脱いで、追跡されそうな物を全て外せ」
最初のコメントを投稿しよう!