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服を着終わった女が点滅している物に付いているタイマーを見て、悲壮な顔をした。 「もう、逃げれない。あなたは行きなさいよ。ここに居たら殺されるわよっ!」 「心配ない」 女とは正反対に妙に落ち着いている男は、女の体を自分が着ているコートの中にスッポリ納め 「俺にくっ付いてろ。少しの間、夢でもみてな」 そう、頭の上でゆっくりと囁いた。 不死身の女の名は「ミカル」 死神と呼ばれてる男の名は「武市 浩介」 これが、長く時を共にするとは思ってもみなかった、2人の最初の出会いだった。
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