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「何をしたのっ!」 女の声が響き渡る。 女は身長は目安で150ちょっと、細身で色白、髪は栗毛色のセミロング。髪の先はクルリと内巻きで、幼さの残る顔を囲んでいる。 ここはどうやら高層マンションの最上階の部屋。洗礼された家具が並んでいるが、今は瓦礫が散乱し、悲惨な状態だ。 天井にはポッカリと穴が空いている。 「何だまってるのよ、何か言いなさいよっ」 その女は対峙している、男に向かって叫んでいた。 対峙している男は困った顔で立ち尽くしている。 男は長身、180は超えているだろう。細身だが、鍛えているのがわかる体躯。黒髪を無造作に伸ばし、目が殆ど隠れている。長身の割に存在感が無い。
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