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爆発白メイドミニスカ編
道玄坂を進む静也の横には涼白さんが立っているのだが、
「死にたそうな顔してるわね。そこまで恥ずかしい?私が選んだんだけど。年相応な格好」
「ミニスカは流石にハードル高かったのよさ。制服のスカートすら詰められなかったのよさ。壮絶な抵抗があってウエストだけ詰めたのよさ」
こいつ等遠くから監視していた。
「まあいいのよさ。電話するのよさ。トキ?発情した犬がうちのメイド連れ込む予定なのよさ。フォックスグランドホテルの最上階空けとくのよさ。うんこれでよし。涼白さんが妊娠したら静也が父親なのよさ。ちっちゃい赤ちゃん楽しみなのよさ。莉里が抱きたいのよさ」
「雄しべと雌しべは駄目じゃないの?」
「許せないのはパパとママだけなのよさ。今日は仲良く寝てるから目を瞑るのよさ。言っとくけど払底、涼白さんはマジやばいのよさ。一緒にお風呂入るたびに悩殺されそうになるのよさ。真っ白な体は透き通るくらい綺麗なのよさ。白い髪に赤い目はウサギさんみたいなのよさ。可愛すぎて死にそうになるのよさ。涼白さんは静也が好きなのは間違いないのよさ。幼稚園児の恋愛はこんなものなのよさ」
「静也が?だってあいつ」
「痩せた子犬じゃあるまいし。いつまでも子供じゃないのよさ。静也の腹筋にくらっとしない女はいないのよさ。いたとすれば嘘吐きか性的に問題があるのよさ」
えええええええええ?だってあいつ犬だし。すぐ腹見せようとするし。
「仕掛けもしてあるのよさ。既に静也はギリギリなのよさ」
「え?それって」
「パンツ交換の計なのよさ。静也がいつまで涼白さんの甘いガードを我慢出来るか」
私のパンツ盗んだのはその為だったのか。
涼白さんが落ち着きがないのは、紀子のスキャンティーの締め付けの所為なのだった。
「涼白さん、大丈夫なのか?スカート短いのが嫌なら長いのを用意するが」
「だだだだ、大丈夫でじ!です!」
「そうか。ところで、今日は曇っているが、寒くはないか?」
「全然です!むしろ日傘要らないです、それに、そもそも恒温動物ですから!私もミザールも!」
「そうか?ああ暖かいな。綺麗で細い指だ」
涼白さんの手を握ったので飛び上がった。
「ひ!ひひひ!」
「何を笑ってるんだ?とりあえず行こう」
手を繋いだ静也と繋がれて舞い上がる涼白は、初々しいカップルにしか見えなかった。
今日のデートで解ったことがある。涼白さんは甘いものが大好きで、尻から物凄いいい匂いがする娘であることだった。
紀子の匂いがする。スカートをめくり上げて尻に鼻を突っ込みたかった。
別に何度も言うがエロい目的ではない。犬の習性だった。
もっと知りたくなるのだ。紀子の匂いのする涼白のことを。しっかり嗅げれば10秒で済むのに、紀子はいつも蹴るのだ。
君はどうなのか?嫌がるのか?君に嫌がられると、誰の匂いを嗅げばいいのか。
碧からは拒絶しか感じなかった。涼白の騒動を経て、ちょっと嗅いでみてもいいと思ったが、流石に小学二年生の尻を嗅いだら抹殺されても文句言えまい。
涼白さんは、八段アイスを平らげるところだった。
「あの、風間君」
おずおずと涼白さんは言った。
「静也でいい」
涼白さんは少し黙った。静也と呼ぶのを想像して、真っ赤になっていた。
「あ、あああああの、しーーぶや君」
「ここは渋谷だが」
ぎゃあああああああああ!涼白さんは爆発しそうになっていた
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