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「ッ、あ、あッ……んッ、はんッ」
痛いという感覚は無く、少しの違和感を感じただけだった。佐々木は、柚希の様子を伺いながら指を二本、そして三本に増やし、出し入れしながら刺激を与える。
「あんッ」と、ひときわ嬌声が上がる。
「あ、柚希のいいところはここか」と、執拗にそこばかり刺激された。腰を捩って、その刺激から逃れようとするも、押さえ込まれて逃げられない。
「んッ。あ、や、やば……い。俺、で、でちゃ……からぁー」
すると、ピタっと刺激が止んだ。その様子に急に不安になる。
「これだけ解せば、大丈夫そうだな」
そういうと、佐々木の熱い塊が柚希の後孔にあてられる。その硬さに驚いていると、メリメリと窄まっている後孔をこじ開けて侵入してきた。
「っ──!」
さっきの感覚とは違い、すごい重量感に息をのんだ。シーツをギュッと掴み、痛みに耐える。
「大丈夫か?」
「ん。な……んとか……」
息も絶え絶え、どうにか笑顔を取り繕う。
「本当?」と心配そうな顔で覗き込んだ佐々木の顔も、少し苦痛に歪んでいるようだった。はーはーと深呼吸をして、鈍痛を逃がす。
「さ……きさん。いいから、奥まで挿入れて」
「でも、慣れるまで」
「いいからッ」と腕を掴み懇願すると、佐々木は「すまない」と言い、一気に腰を奥まで突き刺した。
──なにこれ、すごい。
奥まで入れられた佐々木の塊は、ドクドクと脈打って、柚希の中を支配していく。セックスってこんなにすごいものだったのかと驚いた。
「動くぞ」という佐々木の合図で、中を擦られる。不規則なリズムで体を揺すられた柚希は、声を上擦らせる。さっきの口淫も気持ちよかったが、その比ではなかった。今まで味わったことのない快感が押し寄せて飲み込まれそうになる。
「はぅ。っ、あッ……んッ。あ、あ……」
「はぁ、んッ。いいか?」
佐々木の小さな喘ぎ声も快感へのスパイスへと変わっていく。
「ん。いいか……らぁ」
そういうと、一気に佐々木の腰の動きが激しくなり、容赦なく柚希の窪みに打ち付ける。それに比例するように、快感の波にさらわれ高みへと駆けあがっていく。
「んッ。あ、あッ、あぁ──!」
ビクンッと大きく体が跳ねて、佐々木と柚希の間にある小ぶりの赤く染まった先端から、とろっと精液が零れる。その少し後に、柚希の体の奥に熱い迸りが叩きつけられた。
「っ──」
佐々木が息を詰めすべて出し切ると、柚希は体の中の深いところが熱く満たされていくのを感じるのだった。
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