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それから私も家事を手伝って、葵のおかげで家事を手早く終わらせることができた。
「あおくんのカレーも結構おいしい!」
「…それ、褒めてんの?」
ギャーギャーいつもより賑やかな夕食に私もいつもより笑ってしまう。こんな時にお母さんがいたらもっといいのにって思うけどお母さんはひとりぼっちで病院にいるんだ。
「蓬ちゃん…」
葵がなんか物言いたげに私を見る。私は何でもないよと言うように笑顔を作った。お母さんだって頑張って目を覚まそうとしているんだ。だから私も頑張らなきゃ!
私にはこんなに大事な家族がいる。だから恋なんてしなくたって、できなくたって幸せだ。
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