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水木が相手だと知って、諦めようと思った。
だけど、そんな簡単に気持ちを消せるものでもなかった。
毎日出社すれば、彼女は笑顔で接してくれた。
水木とのことがわかってから、余計に話すことが増えた。
彼女を交えて食事をすることもあった。
接点が増えれば増えるだけ、忘れるなんて出来なくて、気持ちは募っていく。
いっそのこと結婚でもしてくれれば諦めもつくのに…。
そんな風に思うこともあった。
そんな日々が過ぎていき、海外での研究に参加しないかとの打診があった。
飛び付いた。
もっと色んなことをしたかった。
学びたかった。
それに、あの二人から離れたかった。
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