「誕生日会」

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「魔物のランクについては知っているかい?」  ユーライアさんはこちらを見ずに質問しながらスラスラと魔法陣を描いている。 「はい! お父様に教えてもらいました!」    もちろん俺は自信満々に答えた。 「それなら話は早いね、この魔法陣はDランクの魔物と契約して従える事が出来るんだ。  エルフだけに伝わる魔法陣だから珍しいんだよ?」  ユーライアさんはニッコリと笑いながら魔法陣を書いた紙を渡してくれた。  ゲームで言うテイムかな……? 「それは魔物を弱らせないと契約できないんですか?」  何故か手を挙げて質問をする。 「そんな事は無いよ、でも凶暴化してる時は使えないかな。大事に取っておくといい。まとめるから少し良いかい?」  紐でくるりと紙を器用にまとめている。  ユーライアさんの手際の速さに思わず目を見張る。 「ユーライアさんありがとうございます……!」  今日の誕生日は豪華なパーティーになった。  大人達はお酒を飲み、子供はオレンジジュースを用意した分が無くなるまで飲み干したのだ。  生前はプレゼントを貰ってもあまり喜ぶことは無い気がする。なぜだかは分からない。  今回はプレゼントを貰って今までにないぐらい喜んだと思う。もし顔に出ていたら恥ずかしいぐらいだ。  それにしても生前の性格と比べて明るくなった気がするな、生前と今は同じ性格か? と聞かれれば必ず違うと答える自信がある。  だが嫌な気持ちにはならない、それは何故かはまだ分からない、きっと今の生活が幸せすぎるからだ……。  パーティーが終わり、幸せな気分の余韻に浸りながらベッドへと潜る。  異世界に転生してから幸せな時間ばかりをすごしている気がする……。  そう思いながら俺は眠りについた。
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