外伝「私の運命も邪魔してくるんですけど!?」

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「いや、ないかなぁ」  むむむ、ないかぁ 「あ、そうだ、じゃあ特別に魔物図鑑を君の頭の中にインプットしておくよ」  神様はいつの間にか分厚い本を片手に持っていた。  著者の所にK・M・S・Mって書いてある。  絶対この人が書いたよね……。  そして私の頭の中にたくさんの魔物の情報が入ってきた。 「ぬわーーっっ!! 痛い痛い! なにこれ!?   めっちゃ痛いんですけどぉぉぉーー!!」  頭を鈍器で殴られたような痛さが数分続いた。  まぁ鈍器で殴られたことないんだけど……。 「そりゃあこんな沢山の情報を一度に入れたら痛いだろうねぇ」  この神様笑ってやがる! 「じゃあ次の人が来たからそろそろ行ってらっしゃい」  え!? まだ選んでないし! しかも全然スキルとか世界とかの説明受けてないんですけど!? 「あ、魔物はランダムにしたから頑張ってね〜」  神様はニッコリと笑いながら手を振っていた。  そして私の視界は白に覆われた。 「これで約束は全て果たしたよ……タカシ――」  ーーー 「へぇ話は聞いてたぜぇ? なら俺も魔物ってのに転生ってのが出来るんだよなぁ? カミサマさんよぉ〜」  現れたのは義父だ。 「出来るよ」  神様は無表情で答えた。 「なら、強そうなのに頼むぜ、へへへ」  義父は悪そうな笑みを浮かべている。 「何を勝手に決めてるんだい? 僕はね、君のようなクズは嫌いなんだよ。  君を転生させた所でやる事は変わらない。人を襲う事を繰り返す。そんな予想が出来るつまらない人間を転生させる訳が無いだろう?」  神様は虫を見るような目で義父を見ている。 「なんだと? このっ!」  義父が神様に向かって殴りかかろうとした瞬間、光になって消えた。 「魂ごと消え去れ、外道が」  そして光は少しずつ小さくなり消え去った。 「さて、サポートでもするかな〜」  そして神様は下手くそなスキップをしながら真っ白な部屋から出ていった。
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