「ターニングポイント」

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 意外とちゃんとしているな……と関心をしているとドワーフが手招きをしている。  近くに行くと一本の剣の見本を出してきた、何も模様のない剣だ。  最初は何やってるんだ? と思っていたがどうやら剣のデザインを決めるらしい。  だが家を出る前にネム君と一緒に既に決めてきたのだ。  セインの剣のデザインは柄頭がタカのような彫刻が施されているような剣だ。  鳥の素早いイメージはセインにピッタリだ。  ネマの剣のデザインは柄頭がライオンのような彫刻が施されているような剣だ。  気高く、凛々しいネマさんにピッタリだ。  剣の注文が終わり、ネム君を家に送り届けた後、気分よく家に帰ると置き手紙が置いてあった。  汚い字でこう書いてあったのだ。 「へんたいしてくるので、さがさないでください」  一体どこの変態が書いたんだろうか?  変態を探す趣味など俺にはないのだが、周りを良く見渡してみるとエクレアの姿が見当たらないことに気づく。  あぁ、この置き手紙はエクレアの書いたものらしい。  そしてドワーフのおじさんが言うには剣が完成する日は年末辺りだ。  ギフトを授かる日は同じ時期という事だ。  ネム君と会った日から何故かあの悪夢を見なくなった。変わらず優しかったネム君と会って安心したからだろうか?  もう身近な人が、大切な人が傷つくのは嫌だ。  今日から俺は特訓を再びやることに決めた。  更に強くなるために……。
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