「入学式当日」

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 新しく出来た学園までは歩きで三十分ほどだ。  俺とセインはネマさん、ネム君と待ち合わせをしてからフローレンス学園へと向かう。 「あ、最初に二人に行っておくぞ?」  フローレンス学園の門の前でセインがなにか思い出した様に俺とネムの肩をポンと叩いた。 「フローレンス学園には様々な国の王族、貴族の子供が来る。ここら辺では王剣もクリムゾンも知られ渡っているが知らない国もある。それに貴族の子供の方が偉いんだって開き直る奴もいる。だから気をつけるんだぞ?」  漫画とかに見られるうざキャラか……  確かに多そうだ。もし、ネム君が虐められるようなことがあれば……俺は手を出すだろう。 「大丈夫です!」  俺は元気よく答え、ネム君と一緒に大きな門をくぐる。  門を潜った瞬間、見えた光景に目を疑った。  ヨーロッパの世界遺産などで見た石造りの大きなお城が目の前に現れたのだ。  運動場と思しき場所は豊かな草原が広がっており、真ん中の部分だけ円形に綺麗に整えられている。  俺とネム君は校舎の敷地内を通り、お城にしか見えない学園に辿り着いた。  これハリー〇ッターにしか見えないだろ……  そう思っていると右手には杖を構えている凛々しいお爺さんの銅像が置かれていた。  校長先生かフローレンス王……かな?  ネム君も学園の広さに驚いているようだ。 「何だか凄いね! お城みたい! かっこいい……!」  ネム君はテンションが上がっているようで手を広げ、走りながらクルクルと回っている。  すると鐘の音がなり、アナウンスが流れてきた。  恐らくギフトによるものだろうか……? 「入学する生徒は運動場までお越しください」  俺とネム君は一緒に運動場へと向かった。
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