世界最軽薄

軽薄なる人々が　乱立し飛び散る世界に
地球は濁声の聖歌を歌う

原子分子素粒子電子
「神様はサイコロを振らない」
何千年も人類はスゴロクをやっている
幾億年前に恐竜がゴールして絶滅した

アトポーシスが発動
寄って集る医師たちが
細胞の撲滅キャンペーン

プロバガンダ！プロバガンダ！
クローンはそこら中に溢れている
組み替えられる私の魂

パラフィンは気づかないうちに世界中に充満
マッチひとつでコズミック・ジャイブ

インテリジェンスたる
レディース＆ジェントルマンに
兆発のダイオキシン
アインスタイニウムで反撃開始

ウルの人々よ
ジグラットの塔は今や世界中に溢れている
皆がドフトエフスキーを奏でる時代だ

オーウェンとフーリエが貧困で苦しみ
マルクスが必死で生き残っている
ケインズはこの世の春を謳歌した

エディソンの光はフロイトの夢を照らし
フロムの頭から遁走した

太宰治はその頃
一つの魂
失格はその後

フサイン・マクマホン！バルフォア！
いつも抱えている対立と矛盾
ヒットラーはまだ単純

宇宙は奇声を発し
グランドクロスの問いを投げかける
神たらんとして

結局
あらゆる事象が懐疑の対象であるのなら
我々の世界は
デヴィット・ボウイの世界までしか飛ぶことはできない