第1章 森澤 六郎 倒れる

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第1章 森澤 六郎 倒れる

9つの会社を経営し、株の投資家でもある… 森澤六郎氏は…… 自宅で倒れて…病院に運ばれた。 六郎は意識の無いまま入院…… その病室には妻が付き添い、 彼の長男が来ていた。 六郎の長男 : 茂(しげる) 「倒れた原因は…?」 六郎の後妻で茂の義母 : 登美子 「くも膜下出血とか脳梗塞とか…いろいろ疑って検査してくれたんだけど……まだ不明みたい。」 茂 「まだ目覚めて無い?」 登美子 「うん、まだね…。」 茂 「そうか……それで……あの件は…? ……親父は知っているのかい?」 登美子 「あの件って……大日商事の株の売買の事…?」 茂 「ああ、それと、丸川製薬の株の……。」 登美子 「たぶん、知らないと思うんだけど…… 知ってたら、あの人の事だから… 黙っちゃ…いないだろうし……。」 茂 「だから……やった?」 登美子 「まさか……だからって……そんな事を!」 茂 「言っとくけど……森澤家の財産は義母さんに自由にさせないからね!」 登美子 《なんて…可愛い気の無い子なんだろう! アンタも父親のようにしてやろうか!》
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