潤の暴走

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潤の暴走

【難波 潤】 和也が事故にあってから 初めて家に来た。 久し振りに二人の空間にテンションが上がる。 俺はやっぱり和也が好きだと改めて思った。 突然和也が俺に好きな奴がいるのかと聞いてきた。 今朝の美容師に聞いたらしい。 あいつらまじでお喋りだなと考えていたら 和也が別に興味ないからいいけどと言い出した。 その瞬間、なんかムッとした。 俺はめっちゃ好きなのに。 和也にとって俺はなんなのか。 そう思ったら無意識に彼を押し倒し告白していた。 返事はもちろんダメだろう。 取り返しのつかないことをしたと思った瞬間死のうと思った。 和也のいない人生なんて俺には考えられない。 二階から飛び降りようとした瞬間信じられないことが起こった。 和也も俺の事が好きだったのだ。 嬉しすぎてその場で彼に抱きついた。 恋人同士になったのだから キスしようとすると、段階を踏んでいきたいと言われた。 和也・・・・・可愛い奴め。照れてるんだな。 俺は直ぐにでもナニをしたかったが 和也は今までのような性処理相手の女どもではない。 俺の大切な恋人だ。彼の意見は尊重しようと思う。 取り敢えず今日は帰ることにして 一階に降りると、疲れた顔をした和子ちゃんがリビングにいた。《斎藤 浩二》は先に帰ったらしい。 今から帰る事を伝えて家を出た。 和子ちゃんも和也に似て可愛いが やはり俺にとっては和也しかいない。 男を好きになるなんて今でも信じられないが、彼を好きになるのに説明なんていらない! 今日から俺は和也の彼氏だ! 本当に嬉しい! 絶対に彼を離さない。 死ぬまで彼と一緒だ。
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