勘のいい太郎

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勘のいい太郎

【太郎】 それよりあいつら大丈夫なのか? どこにいるんだろう。心配だ。 あれ? なんだ、この肩にふれるものは....。 毛?髪の毛?なんでこんな長い髪の毛が俺の肩についてるんだ。 ちょっと、待て待て待て!!!ついてるんじゃなくて生えてる。俺の頭から生えてる!!!やばいやばい。 鏡、鏡はどこだ!確認しないと。何がどうなってる。壁にかかってる鏡で今すぐ確認だ。 そうだ、何がどうなってるんだ。 え?え?えーーーーーーーーーーーー!!!!。 俺じゃない美人が鏡の前にいる。ありえない。 どういうことだ。ちょっと待て俺が妄想していた状況と一緒じゃないか。 美人になりたいとたしかに思ってたよ。でも、妄想だよ妄想。落ち着けオレ。冷静になれオレ。大丈夫だ。考えろ。よーく考えるんだ。 確かこの美人は見覚えがある。事故にあった時俺たちの前を歩いてたはず。そうだ歩いてた! そう思うと、同じ病室にいる男二人もなにか見覚えがある。 確か俺たちの前をこいつらも歩いてた。 つまり今俺は、俺の前を歩いていた三人のうちの一人の体の中にいるってことか???? なんだこのエロ小説みたいな展開は。美女の体に入ってやりたい放題的な展開は! いや待てよ、俺はやられる側だよな。マジかよ。 それは嫌だ。男とヤルなんて絶対無理無理無理。 確かに女になりたいって思ったよ。 でもそんな男を転がすスキルなんて持ってねーよー。 ちょっと待て、あまりの急展開に忘れていたが 健一と順一はどうした。まさかとは思うが、 俺の今の状況から察するにあいつら、もしかして••••。 「す、すいません。変なことをお聞きしますが貴方達はもしかして、健一と順一ですか?」
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