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ヘタレな健一
「す、すいません。変なことをお聞きしますが貴方達はもしかして、健一と順一ですか?」
【健一】
隣の美女が突然話しかけてきた。
なんで俺の名前知ってるんだ?そう問いかけると
彼女は、おもむろに鏡を見ろという。
なんだ?え?
このイケメンは誰だ。え?え?
頭が追い付かない。一体何が起きた。彼女が興奮しながら信じられないような事を話してる。でも実際俺はイケメンだ。という事は、
彼女は太郎で横にいる男は順一なのか。マジか。
俺の妄想通りのイケメンになってる。
でも、実際イケメンになっても女と会話なんて絶対無理だ。女の扱いなんてわからねぇ。
中身残念イケメンに成り下がるのは時間の問題だ。
女とやりまくるって言ったけど、神様あれは本心じゃないんです。俺めっちゃヘタレなんです。
そうだ、イケメンなんだから黙ってりゃいいのか。そしたらなんとかなりそうだ。でも俺には女子と付き合うなんて絶対無理だ。こんな逆転チャンスを前にして、本当にヘタレだ。
いや、そこは今は問題じゃない。今はこの状況をどうするかだ。
そういえば、俺たちの身体は一体どこにあるんだ。
「状況はわかったけど、俺たちの身体って今どこにあるんだ?」
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