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初めての外出
彩に言われた通りに可愛い洋服にスカートを履いて外に出ようとしたが潤は足が震えた。
「お、俺いま本当に女の子なんだよな?変態じゃないんだよな・・・?途中で男に戻って変態扱いされたりとかも無いよな?」
怖い・・・女の子の身体になってから何故かネガティブな考えになってしまう。
「大丈夫だって!ほら外に出るよ」
彩に手を引っ張られて外に出るとそこはいつもと同じ光景の筈なのにいつもと違う感じがした。
「お兄ちゃん、どう?いつもと同じでしょ?」
「うう・・・股がスースーする。スカートのヒラヒラも何か恥ずかしい・・・」
「大丈夫だってば。そのうち慣れるからさ。さぁ、まずは何処に行こうか?」
「コンビニ・・・煙草が吸いたくて堪らない。あと朝飯も食いたい」
「煙草ね・・・。煙草も辞めて貰いたんだけどね・・・」
しかし、彩は潤から煙草まで奪うつもりはない。男としての人生を奪ったせいで潤の何かが崩壊寸前なのは見てわかる。これ以上潤から奪うと精神崩壊してしまうのでは無いかと思う。
「分かった。じゃあまずは煙草と朝御飯を買いにコンビニへレッツゴー」
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