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「今日は、どうする」
時計は、八時半を指していた。
類は少し考えて答える。
「軽くビール飲んでから、あっちのラブホ」
親指を後ろに向けるのは、裏駅のということだ。
「たまには違う場所とかじゃなくて、飽きないの?」
「別に。どこ行ったってすることは変わらないじゃない」
「……ごもっとも」
「やることやれれば、容れものなんてどこでもいいよ。そういう関係だし」
黙って頷きながら、俺は彼女についていく。
年齢が嘘でなければ五つ下の彼女は、いわゆるセフレの関係だ。
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