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「そのままの意味。人の話聞かないし関わらないからって」
「……ああ」
妙に納得すると、類は焦ったように付け加える。
「別に、必要なことなら、仕事の話とかならちゃんと聞くよ？そうじゃなくて、飲み会とか雑談とかがダメなの。他人のことに興味持てないし、自分のことも話したくないって感じで。……そんなんじゃ人生淋しくない？って会社の先輩に言われて。それで、たまにはと思ったんだけど……やっぱり無理。興味もないのに興味あるふりして相槌打ったり、絶対無理って思った」
「……頑張ったね」
類は驚いたように俺を見上げた。
「偉そうにごめん。でも、……すごく頑張ったんじゃない。俺も似たようなもので、仕事だけしてたらいくら努力しても薄っぺらい人間になる、みたいに職場で言われることがあって。それで無理して参加したけど、……二度と行かなくていいかなと思った。君も、俺も、当分頑張らなくていいと思う」
「……当分じゃなくて、もう二度と頑張らない」
むくれたように言う類に、俺は笑って頷いた。
「いいんじゃない」
「そっちは？」
「俺は……まだこの先も、というかこの先もっと言われるだろうから。年齢的に、結婚とか彼女とか、出来るまで言われそうだから、定期的に努力するふりはしないといけないかな」
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